会社のブログは販促や集客に大きく貢献する、コンテンツマーケティング戦略のひとつです。しかし、初めて会社ブログを運営するとなると、何から手を付けるべきか悩んでしまうもの。
「会社のブログ運営を任されたがアイデアが浮かばない」「集客に活かしたいけど、具体的な記事の内容が分からない」とお考えの方もいるでしょう。
この記事では、会社ブログに書くコンテンツの例やアイデア、会社ブログの効果的な書き方を7つのステップで解説します。
会社ブログに書くコンテンツの例【目的別】
会社ブログを運営する際は、ブログを投稿することで狙う目的を明確にすることが大切です。たとえば、ブランディングや販売促進、集客など、ブログ運営を通じて得たいことがあるのではないでしょうか。
目的によって執筆すべき内容は変わってくるので、会社ブログによって何を実現したいかを検討した上で記事を作成しましょう。
ここからは、「販促・集客・ブランディング」の3つの目的に分けて、会社ブログに書くコンテンツの例を紹介します。
販促が目的の場合
販促を目的にブログ記事を書く場合は、購入・利用を迷っているユーザーに対して後押しするようなコンテンツを作ることが大切です。
記事を通じて、商品やサービスがどのように顧客の課題を解決し、価値を提供するか、具体的なメリットや特徴を伝えましょう。
商品・サービスの写真や動画を活用して視覚的に魅力を伝えることや、既存の顧客の成功事例やレビューを共有することも効果的です。
また、よく寄せられる質問について記事内で答えて、ユーザーの疑問を解消すれば、商品・サービスを購入する不安を払拭することができます。
集客が目的の場合
集客を目的にブログ記事を書く場合は、見込み顧客の興味関心やニーズを把握したうえで、ターゲットとなるユーザーの知りたい情報を発信しましょう。
たとえば、自動車会社であれば「中古車選びのポイント」「自動車メンテナンスの基本」など、自動車の購入やメンテナンスなどに興味のある方が調べそうなテーマで記事を書きます。
Googleなどの検索エンジンから訪れたユーザーの自然流入を狙えば、継続的にユーザーを集客することにつながります。
ブランディングが目的の場合
ブランディングを目的に会社ブログを書く場合は、企業全体における取り組みやビジョン、ストーリーを強調したコンテンツを作りましょう。
企業が得意とする分野や業界知識を盛り込み、ユーザーにとって価値ある情報を提供すれば、ユーザーからの信頼性が高まります。
また、記事に画像やイラストなどの視覚的要素を組み込むことで、自社のブランドイメージや世界観を表現することもおすすめです。
企業の活動に詳しい役員レベルの方や、PR担当者が書くとスムーズに伝わりやすいでしょう。
会社ブログに書くコンテンツのアイデア
実際に、ブログにどんなことを書くべきか悩む方もいるでしょう。会社ブログの目的に合わせて書く内容を検討するのがおすすめです。
ここでは、ブログ記事のアイデアを紹介します。
お役立ち・解説系記事
自社の商品・サービスに関する内容で、多くの人が疑問に思うことについて記事で分かりやすく解説するというものです。
コンテンツマーケティングでは、このお役立ち系記事がメインとなることが多いでしょう。
業界のプロとして知っているような専門知識を記事にして情報を発信し、最終的に商品・サービスを訴求するような流れが一般的です。
事例や実績の紹介記事
会社としての実績や事例をブログ記事として紹介するコンテンツもおすすめです。
たとえば、外壁工事に関する会社の場合、ビフォーアフターの写真や実際に施工する様子を紹介することで、ユーザーが依頼するときのイメージを掴みやすくなります。
会社の雰囲気や客観的なレビューを紹介することによって、信頼度が高まり安心してもらえるでしょう。
時事ネタ・業界の最新情報
自社の商品・サービスや、業界の最新情報を解説したりする記事も有効です。
情報の正確さや鮮度が求められる記事ですが、信頼できる最新情報を発信し続ければ、会社としての信用がアップするでしょう。
一般向けというよりは、業界向けの記事となることが多いです。
会社ブログの効果的な書き方・手順7ステップ【SEO】
ここでは、実際にブログ記事を書く手順を紹介します。
- ブログシステムを導入する
- 検索上位を狙うキーワードを選定する
- キーワードの検索意図を考える
- ターゲットや競合を調査する
- 構成を作成してライティングする
- 記事のオリジナル性を高める
- リンクを貼ってユーザーの行動を促す
ブログ記事をいきなり書き始めるという方も多いかもしれません。しかし、成果を上げるための会社ブログを作るためには、事前の準備が必要不可欠です。
1. ブログシステムを導入する
会社のホームページにブログシステムが搭載されている場合は必要ありませんが、もし入っていない場合は、ブログシステムを導入しましょう。
多くの場合、WordPressなどをはじめとするCMSを下層ディレクトリに設置する方法か、フルスクラッチで0からブログシステムを制作する方法があります。
システムの導入に不安がある方や、しっかり成果を出したい場合は、Web制作会社やWebマーケティング会社に問い合わせるのがおすすめです。
2. 検索上位を狙うキーワードを選定する
自社の商品・サービスに関連するキーワードから、検索上位を狙うキーワードを選定しましょう。会社ブログの内容は目的によっても異なりますが、選定したキーワードをもとに作成するのが基本です。
また、問い合わせの多い質問や回答、既存顧客が抱える課題と解決策なども、キーワード選定のヒントになるでしょう。
キーワード選定の際は、まずはGoogleのキーワードプランナーを利用するのがおすすめです。
3. キーワードの検索意図やペルソナを考える
キーワードが決まったら、ユーザーの検索意図やペルソナを詳しく言語化します。
たとえば、次のような項目を洗い出しましょう。
- 検索のきっかけになった出来事は何か
- ユーザーの状況(ペルソナ)
- ユーザーが記事を通じてどのようなことを知りたいか
- 本当に解決したいと思っていることは何か(ゴール)
記事を作成する前に、あらかじめこれらの項目を設定することで、読み手を具体的に想像できるので、見込み顧客のニーズを把握しやすくなります。
4. 競合記事を関連情報リサーチする
設定したキーワードを実際に検索して、1位〜10位に表示される1ページ目の記事をすべて読みましょう。競合となる記事の傾向を掴めば、良質かつ差別化されたコンテンツを作成するためのヒントが見つかります。
ただし、上位サイトを見るのは真似をするためではなく、あくまでユーザーや競合の調査や参考程度に考えておきましょう。
他の企業が書いている内容を丸パクリすると、「コピーコンテンツ」となり、著作権侵害に該当する可能性があり、企業の信頼性を損ないかねません。
だからこそ、同じような内容にならないためにも、競合記事の内容を調査します。
5. 構成を作成してライティングする
どんな記事内容を書くのかという構成を作り、記事を執筆しましょう。
記事構成を作成する際は、キーワードで検索したユーザーが最も知りたい情報を一番最初にして、続いて補足する内容を続けるのが基本です。
タイトルにはキーワードを含めて、見出しは本文を見なくても結論が分かるように作りましょう。
本文をライティングする際は、ブログでよく使われる「PREP法」を使うことをおすすめします。PREP法は、「結論・理由・具体例・結論」の流れで文章を作る方法です。
誤字・脱字はないか、会社として発信したい内容と方向性にズレはないか、コンプライアンス的に問題ないかを確認したうえで記事を公開しましょう。
6. 記事のオリジナル性を高める
他の記事には書かれていない内容かつ、ユーザーにとって価値のある情報や切り口で発信すれば、オリジナル性を高められます。
構成作成や執筆の際に、自社独自の情報を盛り込めないか、競合記事と差別化できる要素はあるか検討することが大切です。
具体的には、次のような内容をオリジナルコンテンツとして盛り込みましょう。
- 自らの体験談や調査・実験で得た一次情報を入れる
- 成功事例やレビューを入れる
- 分かりやすい図や表を入れる
- まだインターネット上にない悩みを解決する
自社が持つ知識を活かしたり、その分野のプロとして一次情報を提供したりすれば、専門性が高いコンテンツとして注目が集まりやすくなります。
また、SNSやYahoo!知恵袋などを活用すれば、ユーザーのニーズがより明確になるので、余裕があればさらに深掘りしてみるのもいいでしょう。
7. リンクを貼ってユーザーの行動を促す
ブログを読んだユーザーには、会社への問い合わせや、商品・サービスの利用・購入などの行動(コンバージョン)を促しましょう。また、関連記事への内部リンクに誘導したり、資料をダウンロードしてもらったりするのも効果的です。
ブログを読んで「利用したい」「問い合わせしたい」と感じたユーザーがすぐに行動にうつせるように、リンクを貼ってコンバージョンへの導線を作りましょう。
同じサイトのリンクのことを「内部リンク」と言います。内部リンクを貼ることで導線が分かりやすくなるだけでなく、SEOにも良い影響を与えます。
まとめ:会社ブログの運営にお困りなら
会社ブログを育てることで、販売促進や集客、ブランディングに活かせます。しかし、すぐに結果が出るわけではなく、サイト内の記事を地道に増やして有益なコンテンツを作り続けることが大切です。
検索エンジンで上位表示を獲得し、見込み顧客がブログに訪れ、商品やサービスに興味を持って問い合わせや購入をしてくれる、そんな仕組みを作るには、SEOを強化することが必須です。
SEOには競合調査やキーワード分析、コンテンツ制作、順位計測改善など、豊富な経験をもとにしたノウハウや専門知識が必要です。SEOに力を入れたいとお考えの方は、ぜひ株式会社Integral free mansまでご相談ください。